神戸・淡河で米農家を営む「バリーズ工房」です。
今年も怒涛の田植えウィークを迎えました。
先月から準備を進めていた「代掻き(しろかき)」、そしてそれに続く一大イベント「田植え」が、無事にすべて終了しました!
今回は、美味しいお米作りの土台となる「代掻き」と「田植え」までの一連の作業を、振り返りながらまとめてみたいと思います。
すべての基礎!田んぼを鏡にする「代掻き」の力

田植えをする前に、必ず行わなければならない「代掻き」。
冬の間に乾かして耕した田んぼに水を張り、土の塊を細かく砕いて、泥状にしながら平らにしていく作業です。
一見すると、ただ泥水をかき混ぜているだけのように見えるかもしれません。
しかし、実はこの代掻きこそが、お米の出来栄えを左右する、極めて重要な役割を持っているのです!
- 水漏れを防ぐ(保水性アップ)
土をトロトロの泥状にすることで、田んぼの底や周囲の畦(あぜ)の隙間が塞がり、水が外へ漏れ出すのを防ぎます。 - 田面を水平にする
田んぼの高低差をなくして平らにすることで、水の深さが均一に。どの苗にも平等に水と栄養が行き渡ります。 - 雑草を抑える
土をかき混ぜる際、生えかけている雑草やその種を泥の奥深くへ押し込み、日光を遮ることで雑草の繁殖を抑えます。 - 苗が根を張りやすくなる
硬い土の塊をほぐして「ようかん」のような絶妙な柔らかさに仕上げることで、植えたばかりの若い苗がしっかりと根を張れる(活着する)ようになります。
代掻きが終わったら、すぐに田植えをするわけではありません。
数日間は田んぼをそっとしておきます。
これは、かき混ぜられてドロドロになった泥を沈殿させ、土を適度に落ち着かせるためです。
代掻き直後の柔らかすぎる泥に苗を植えると、苗が自立できずに浮いてしまったり、泥の中に深く沈みすぎてしまったりするからです。
経験と性格が映し出される緑のライン

土が落ち着いたら、いよいよ「田植え」作業です。
田植え機をゆっくり動かしていくと、ガシャコン、ガシャコンと規則正しいリズムで、苗が次々と泥の中に植え付けられていきます。
田植え後の田んぼには、その人の経験と性格が映し出されます。
ベテラン農家さんの田んぼは緻密に計算されているため、緑のラインが非常に美しく、まるで芸術作品のようです。
修行期間を含め今年で3回目の田植えとなる私の実力はというと・・・、画像を見ていただければ分かるでしょうか(汗)
この時期に車移動をするときは、ついついいろんな地域の田んぼを見て、「この人は几帳面だな」「この人はおおらかな人なのかな」と考えてしまいます。(職業病ですね)
秋の収穫に向けて、大きな一歩

代掻きから田植えまで、天候を気にしながらのノンストップの数日間でしたが、今年も無事にすべての苗を植え付けることができました。
大きなトラブルもなく終えられたことに、まずはホッとしています。
これから夏に向けて、水の管理、草刈り、病害虫のチェックなど、やるべきことは山積みです。
今年も我が家の米作りを、温かく見守っていただけるとうれしいです^^

