明石海峡の近く、気軽に海へ遊びに行ける港町での暮らしから一転、周囲を山々に囲まれ、徒歩圏内にスーパーやコンビニがない里山、淡河(おうご)へ移住して1年以上が経過しました。
最初は戸惑いの連続でしたが、1年も経つとそんな非日常もすっかり日常に。
今では街なかへ出かけると、かえって人ごみに酔ってしまうほど、私たちの暮らしの感覚は大きく変わりました。
今回は、実際に垂水区から淡河へ移住してみて「本当によかった」と感じる5つのことについてお話しします。
1. 自然豊かな子育て環境
里山移住の最大の魅力は、やはり豊かな自然の中で子育てができることです。
学校への道のりは以前と比べて3倍の距離になりましたが、見たこともない動植物に出会ったり、季節ごとに移り変わる景色を肌で感じたりと、自然そのものがたくさんのことを教えてくれます。
幼稚園や小学校の授業も実にユニークです。
- 地域の方のお宅へツバメの成長を観察しに行く
- 田んぼの中で思いっきり泥んこになって遊ぶ
- 獅子舞などの伝統的な地域行事に参加する
10人に満たないクラスがほとんどで、その分先生方が一人ひとりに手厚い指導をしてくださいます。
全校生徒を合わせても50人以下。
学年の枠を超えて、1年生から6年生までみんなが友達のようにつながっている、あたたかい環境です。
2. お互いに心地よい「範囲の広いご近所づきあい」
「田舎の人間関係はどうなのだろう」と少し不安もありましたが、私たちが住む地域は移住者が多いこともあり、とてもあたたかく迎えてもらえました。
田舎暮らしによくある「家に帰ると隣のおばあちゃんが居座っている」といった過干渉なイメージはなく、お互いに不快感を与えない「ほどよい距離感」を保ちながらお付き合いできています。
「ご近所」と呼べる範囲もぐっと広がり、心地よいコミュニティの中で暮らせていると感じています。
3. 意外と便利な「トカイナカ」
周りは山々に囲まれていますが、実は車を40分ほど走らせれば三ノ宮へ出られます。
お隣の三木市や三田市へもアクセスが良く、三田プレミアムアウトレットで買い物したり、三木っこランドや小野ひまわり公園など、大きな公園の選択肢も広がりました。
何より驚きだったのが妻の変化です。
もともとペーパードライバーだったのですが、比較的走りやすい田舎道で練習を重ねた結果、今では垂水区に住んでいた頃よりも行動範囲が広がったと喜んでいます。
4. 憧れの「半自給自足生活」
淡河へ来てから、スーパーで野菜を購入する頻度がほとんどなくなりました。
正直なところ、「自家栽培のお米と野菜、そしてご近所さんからのお裾分けだけで生きていけるのでは?」と思うほどです。
食卓に並ぶ旬の野菜が増えたことで、もともと料理嫌いだった妻の手作り意欲がアップ。
漬物や調味料、ドリンクなどあらゆるものを手作りし、豊かな無添加生活を楽しんでいます。
5. 主体的に楽しめる地域イベント
「田舎はイベントが少ないのでは?」という予想は良い意味で裏切られました。
地域おこし隊の方々の奮闘もあり、淡河では意外とたくさんのイベントが開催されています。
以前住んでいた垂水区でもイベントはありましたが、どこか他人事で、会場で知り合いに会うこともありませんでした。
一方、淡河のイベントは参加すれば知り合いばかり。
子どもたちも大好きな友達に会えて大喜びです。
里山は一人ひとりの存在の比重が大きいため、「地域を盛り上げるために自分も参加しよう!」という良い意味での責任感も芽生えてきました。
おわりに
港町から里山へ。
ライフスタイルを大きく変えた移住でしたが、今では家族それぞれのペースで、この淡河での暮らしを心から楽しんでいます。
もし移住を迷っている方がいれば、「意外となんとかなるし、それ以上に得られるものが大きいよ」と伝えたいです。
突然の脱サラ、そして新規就農や里山移住を認めてくれた家族には感謝しかありません。

